アルペジオは、ただコードを鳴らすだけでは出せない「やさしさ」「深み」「感情」を表現できる奏法です。
しかし実際やってみると…
「指が引っかかる」
「音がバラつく」
「リズムが崩れる」
といった悩みにぶつかる人が多いのも事実です。
私も最初は、頭の中ではきれいなアルペジオをイメージしているのに、指が全然追いつかずに落ち込んだことが何度もありました。
でも、ちょっとした“コツ”を意識するだけで、演奏がガラッと変わるんです。
今回は、初心者の方でも今すぐ実践できる アルペジオをきれいに弾くための5つのコツ を紹介します!
※動画で見るともっと分かりやすいよ
🌿 コツ①:右手のフォームを「固定」する
アルペジオの音が安定しない原因の多くは、右手のポジションが毎回ズレていることです。
以下のフォームを意識してみましょう👇
- 親指(P):6〜4弦担当
- 人差し指(I):3弦
- 中指(M):2弦
- 薬指(A):1弦
手首は軽く浮かせ、指先は弦に対して斜めに添えるようにします。
手の形を“1ポーズ”に決めてしまえば、毎回同じ位置からスタートできるので音も安定します。
👉 私は初心者の頃、毎回手の角度がバラバラで弾きにくかったのですが、「右手の型」を決めた瞬間、一気に弾きやすくなりました!
🧠 コツ②:弦を「引っかける」のではなく「はじく」
アルペジオでは、指先で弦を引っ張るように弾くのがポイント。
強く引っかけると「ブチッ」とした硬い音になりがちです。
爪と指先の腹でやさしく弦をはじくイメージで、
「ポロロン🎶」とした自然な音を目指しましょう。
これは感覚的な部分ですが、弾く前に深呼吸して肩の力を抜くと、自然と指の動きも柔らかくなります。気持ちが音に出る奏法だからこそ、メンタルも大事です。
⏰ コツ③:リズムは「メトロノーム」で育てる
アルペジオは一音一音を順番に弾くため、リズムがズレると全体が崩れます。
特に初心者は、後半の音が走る(速くなってしまう)ことが多いです。
メトロノームを60BPMくらいに設定して、ゆっくり練習しましょう。
最初は「単調に感じるくらい」でOKです。テンポが安定してくると、一気に音が上品になります。
👉 私も最初はメトロノームが苦手で、つい気分で弾いてしまっていました。でも毎日5分だけでも続けると、自然に体がリズムを覚えてくれます。
✨ コツ④:音の粒をそろえる
アルペジオの魅力は、まるで小さな粒が並んでメロディーになるような、音の粒の揃いにあります。
1本だけ音が大きい・小さいと、それだけで全体の印象が崩れてしまいます。
おすすめは、録音して自分の演奏を聴くこと。
弾いているときは気づかなくても、録音を聞くと「この音だけ強いな」「この弦が抜けてるな」と気づけます。
人間って、客観的に聴くと本当にいろんな“クセ”があるんです。少しずつ直していくと、自然に音の粒がそろってきますよ。
💪 コツ⑤:毎日ちょっとずつ、がいちばん効く
最後に大切なのは「継続」。
アルペジオは、長時間の練習よりも 毎日5〜10分だけでもコツコツ続ける方が確実に上達します。
指先の感覚やリズム感は、筋トレのように“積み重ね”で育っていきます。
私も、忙しい日でも寝る前に5分だけアルペジオを弾くのを習慣にしたことで、気づけば無意識でもキレイに弾けるようになっていました。
🎶 まとめ
アルペジオは、テクニック以上に「心」と「習慣」が大切な奏法です。
- ✅ 右手フォームを固定する
- ✅ 弦は優しくはじく
- ✅ メトロノームでリズムを育てる
- ✅ 音の粒を揃える
- ✅ 毎日ちょっとずつ続ける
この5つのコツを意識するだけで、アルペジオの音は驚くほど変わります。
最初はゆっくり、丁寧に。
1音1音に気持ちを込めて弾けば、ギターがまるで“語りかけてくる”ような演奏になりますよ🎵
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